地名には郷土の歴史が刻まれています。特に過去の災害が地名に反映しているケースがたくさんあります。地名から災害リスクを知り、不動産の購入や防災対策等に生かしましょう。
まず、「水」に関する漢字を使った地名は水に弱い可能性があります。「池、川、河、滝、堤、谷、沼、深、沢、江、浦、津、浮、湊、崎、島、砂、沖、潮、洗、渋、清、渡、貝、海老、柳、須賀」などです。
災害リスクの高い地形を示す漢字を一覧表にしてみました。
地名は漢字の意味だけではなく、音(読み方)の近い他の字が使われていることもあります。例えば、「栗」と同じ意味で「久留」「来」「呉」「暮」「黒」が使われたり、「亀」と同じ意味で「神、「紙」「鎌」「鴨」「加茂」が使われたりします。ただし、歴史的な出来事に由来してこれらの漢字が使われている場合もあります。
災害に強い地形を表す漢字もあります。高地を示す「山」「峰」「岳」「丘」「台」「高」、安定した傾斜地である「坂」「阪」「段」、水はけのよさを示す「森」「林」などがあげられます。
新興住宅地の「‥ガ丘」「‥台」「希望」「光」等は現代の地名です。また、明治・昭和・平成の大合併で古来の名前が失われたケースもたくさんあります。印象の悪い地名が良いイメージの名称に変更された場合もあります。災害リスクを知るためには、まず、古来の地名を調べる必要があります。