浅沼宏和ブログ

2021.03.03更新

目標は組織のすべての人に必要です。社長から新入社員まで全員が明確な目標を持たなければなりません。目標がなければ行動できないからです。各人の目標は、全体の目標、各部門の目標に結び付けて決めなければなりません。

また、他部門や他の人からどんな支援を期待できるかも明らかにしなければなりません。つまり、全体の成果をあげるためのチームワークが大切になるのです。

大組織では各部門がセクト主義や“島国根性”に陥り、互いの仕事を邪魔しあうことがよく起こります。ですから、各人の目標は共通の目標に強く結びつけられて決めなければなりません。

ドラッカーは「マネジメント(経営管理者)」とは組織全体に対してなすべき貢献について責任を負う者と述べています。マネジメントは自部門の目標を設定しなければならないとされています。その目標はそのマネジメントの上司の承認が必要ですが、目標を決めるのはあくまでもマネジメント自身の責任において行わなければなりません。もちろん、目標は自分の好みで決めてよいわけではなく、組織全体の客観的なニーズに基づいて決めなければなりません。

ですから、自部門の目標を決めるため、組織全体の究極の目標を知り、その内容を理解しなければなりません。そこから「自らに何が求められ、それはどのような理由によるのか」「自分のあげた成果はどのような指標で評価されるのか」を知らなければならないのです。そのため、マネジメントはより上位の部門の目標設定に参加するべきだとドラッカーは言っています。

 

 

投稿者: 株式会社TMAコンサルティング

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