今月はドラッカーの名言から、仕事に関するものをご紹介します。
1. 成果をあげる人とあげない人の差は才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と基礎的な方法を身に着けているかどうかの問題である。
2. 問題の解決によって得られるものは、通常の状態に戻すことだけである。成果そのものは機会の開拓によってのみ得ることができる。
3. 成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。手元の仕事から顔をあげて、目標に目を向ける。組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。そして、責任を中心に据える。
4. 日常化した毎日が心地よくなった時こそ、違ったことを行うように自らを駆り立てる必要がある。
5. だれもが自分の強みをよくわかっていると考えている。しかし、たいていは間違っている。わかっているのはせいぜい弱みである。
6. 目標は難しいものにしなければならない。背伸びをさせるものでなければならない。だが、可能でなければならない。
不可能なことを目指したり、不可能なことを前提とすることは野心的と呼ぶに値しない。単なる無謀である。
7. 外の世界に目を向けることで、自らの専門分野だけではなく、組織全体の成果に注意を向けるようになる。
成果が存在する唯一の場所である外の世界に注意を向けるようになる。
8. 成長に最大の責任を持つ者は本人であって組織ではない。自らと組織を成長させるためには、何に集中すべきかを自ら問わねばならない。
9. 昔、ギリシアの彫刻家・フェイディアスはアテネのパンテオン神殿の屋根の彫刻を完成させた。だが、彼の請求書に対してアテネの会計官は支払いを拒み、「彫刻の背中は下から見えない。見えない部分まで彫って請求するとは何事か。」といった。
それに対しフェイディアスは答えた。「そんなことはない。神々が見ている。」
10. われわれは気質と個性を軽んじがちである。だが、それらのものは訓練によって容易に変えられるものではないだけに、重視し明確に理解することが必要だ。
11. 貢献に焦点を合わせることで、コミュニケーション、チームワーク、自己啓発、人材育成という、成果を上げるうえで必要な基本的能力を身につけることができる。