マネジメントとは成果を目指して行動することです。ドラッカーは成果をあげるコツを一つだけ挙げるとすれば「それは集中である」と述べています。集中とは一つのことに意識を向けて取り組むことです。
集中の対象となるのが目的、目標です。
集中にはあげるべき成果、達成すべき目的や目標を設定することが必要です。目的と目標の違いは厳密ではありませんが、長期的な成果が目的、短期的・具体的な成果が目標という関係を持つことが多いです。長期的な目的達成の手段としての具体的な目標と理解するとよいでしょう。成果は目的、目標のどちらの意味でも使われる幅の広い言葉です。
☆「目的・目標」に関する P.F.ドラッカーの名言
1. 焦点は仕事にあてなければならない。
2. 仕事を生産的なものにするには成果、つまりアウトプットを中心に考えなければならない。
3. 必要な仕事を決めるのは成果である。
4. 成果をあげるには自らの果たすべき貢献を考えなければならない。
5. 成果をあげることは自己実現の前提である。
6. 目標管理は自己管理によるマネジメントのためには不可欠である。
7. 目標管理の最大の利点は、自らの仕事ぶりをマネジメントできるようになることである。
8. 自己管理による目標管理こそ、マネジメントの哲学たるべきものである。
9. 目標を持たない領域は必ずないがしろにされる。
10. 目標管理こそ組織内のコミュニケーションの前提である。
11. 組織内の人間が果たす貢献は多様である。それらの貢献は共通の目標に向けられねばならない。
12. 目標には初めからチームとしての成果を組み込まねばならない。
13. 目標は組織への貢献によって規定しなければならない。
14. 知識労働者は自らに課される要求に従って成長する。
15. 組織は目的をもって設計され、形成される。
16. 組織の目的は組織の外にある。
17. 経営者がまず行うべきことは、自らの組織が挙げるべき成果を明確にすることである。
18. 組織は自らの目的を明確に規定すればするほど強くなる。