現代は競争社会です。仕事で成功を収めるには厳しい競争を勝ち抜かなければなりません。すると、社会は勝者と敗者に分かれることになります。これでは幸せになる人が一部しかいなくなってしまいます。
ハイブリッドワークライフは人生の成果を最大化するためのコンセプトです。もし、人生の成果を仕事での成功に限定すると、多くの人は必ず不本意な人生を送ることになってしまいます。人生の成果はもっと多様であるべきです。
ドラッカーは現代が知識社会であり、そこには勝者と敗者がいると述べています。だから「第二の人生」を選択肢として持つことが大切だというのです。
人生を評価するモノサシが一つしかなければ、敗者は残りの人生を不本意なまま生きなければなりません。しかし、複数のモノサシを持つことで、人生の成果を大きくすることが可能となるのです。
ドラッカーは、転職や起業、副業を持つこと、非営利活動に従事することなどを第二の人生の選択肢として挙げています。現代では、さらにその可能性は多様になったといえます。
しかし、第二の人生は大きな方向転換です。急に思い立って違う道を選ぶことは困難です。第二の人生を選ぶには長い助走期間が必要なのです。
これから、第二の人生のためのさまざまなモノサシが登場してくるでしょう。そうしたモノサシの登場に注意を払い、そこから新たな選択肢を持つことが長い人生のリスクを減らすことになるのです。